天然漆塗仕上博麗神社賽銭箱

賽銭箱とは?

今回のお賽銭箱の下半分。
黒の本漆塗りで仕上げられた箱の部分は、お賽銭箱の分類上では「倭櫃型」に分類されるでしょうか。
「倭櫃形」は、底が地面に接するように置かれる事が多いものです。日本古来から、衣装や宝物、文書などの保管に使われました。
「唐櫃形」は、4本~6本の足があり、箱の底が地面に着かない高床式のものです。

規模の大きな神社やお寺では、それぞれに趣向を凝らしたオリジナルのお賽銭箱を置いている所も多いですが、一般的には、この「唐櫃形」「和櫃形」が多いようです。
本来ならば、上部の桟(格子状の部分)はかぶせ蓋の一部なのですが、後述の「鳥居」がある為に、今回は箱と一体型にしました。

賽銭箱の内部は、2枚の板が取り付けられており、覗き込んでも賽銭が見えないような形になっています。
また、この板と投げ入れた賽銭がぶつかって「からんからん」などという独特の情景を生み出しています。
残念ながら今回のお賽銭箱は、サイズ等を考えた結果、1枚板式としていますが、実際にお賽銭を入れてみれば、なんら普通と変わらない情景を感じていただけると思います。

そして一番苦労したのが「中に入っているお賽銭をどうやって取り出すか?」ということですが、結果的には、倹飩(けんどん)式となりました。
倹飩とは、開閉部分をレールにはめ込んで、上下に動かす手段の事です。出前などで使われる「岡持ち(おかもち)」が有名ですね。

賽銭箱賽銭箱賽銭箱

鳥居とは?

神社などで、神様を祭る空間である神域と、人間が住む俗界との境界(結界)であり、神域への入り口を区別するものです。一種の「門」と考えることができます。
鳥居といえば「朱色」のイメージが強いと思いますが、はるか古代より「赤」は生命の色、災いを防ぐ色として多く使われていました。
その関係で、社寺仏閣自体や、その入り口である鳥居に、朱色が多く使われるようになったのでしょう。

鳥居は構造から大きく2種類に分類され「神明鳥居(しんめいとりい)」と「明神鳥居(みょうじんとりい)」と呼ばれます。
今回の鳥居は、「より鳥居らしい鳥居」ということで「明神鳥居」をイメージしました。
予算等の都合から、実際には「神明系鹿島鳥居と明神鳥居を足して2で割ったような形」になりましたが、朱色に塗られた鳥居は、その存在感もリアルです。

鳥居鳥居

前面デザイン

うみねこ亭」のおしるこ先生デザインです。
中央に大きく描かれる霊夢のシルエットと博麗神社の文字。
日本古来から使われ続けている「黒」と「朱」の漆を用いて、見事に描き出されています。

前面デザイン原画前面デザイン漆塗仕上