メタルエンボッシング技法で、キャラクターを表現すると?

本来、メタルエンボッシングは、幾何学模様や自然植物が主なモチーフになる。
人物などは、元々が中世ヨーロッパ等でイコン(キリスト教の象徴などを絵や形で表現したもの)や、カメオのような形で表現されていた。
全体的に写実的な表現が多い。

今回は、この技術を使い、人物をよりデフォルメした形の表現をするとどの様になるかを実験した。
デフォルメした絵が表現できれば、ブックカバーに貼り付けてみたり、木板に貼って看板にしたり、家具や小物に貼っても好し。

なお、モチーフとして、インターネット上の一部で超有名な「myrmecoleon(通称:ありらいおん)」氏のイメージイラストを使用。

諸元

9.3cm×6.5cm(最長部)のピューター(錫)板

錫板 ピューターを黒く加工しているので、光が当たる方向によって陰影が違って見えます。
やわらかい盛り上がりで表現された「ありらいおん子」が、ちょっとした幻想的な雰囲気を漂わせます。

注目すべきは座っている「本」の表現でしょうか。
背表紙から中のページに到る部分など、革装丁の重厚本にも見えます。
錫板 一番長い部分(上下方向)で約9.3cm。となりの百円玉と比べて見て下さい。

ブックカバーの飾りとして考えていたので、このくらいのしっかりとしたサイズになりました。
錫板 こちらは裏面です。
エンボス加工してある部分には、補強のためのパテが埋め込まれています。
ピューター(錫)板はとても柔らかいものなので、このようにして補強をしないと、すぐに潰れてしまいます。
逆に、その柔らかさを利用して、中世ヨーロッパなどでは、家具や本の装丁、食器などの装飾としても多く使われていました。